2017/09/27 16:46

こんにちは、worn. です。

今日は当サイトでも取り扱いのある “チャンピオン” についてです。

チャンピオンはヴィンテージファッションのアイコン的存在、超人気アイテムなのは疑う余地がありません。

しかし、本当に不思議です。

ナイキやコンバースと言ったスニーカーを作っているスポーツブランドが、人気ファッションアイコンとして認知されるのは分かります。

靴は老若男女問わず、機能性の高いものが好まれますし、定番のロゴなんかが入っているとブランド性も高くなります。

しかし、チャンピオンは御存知の通り、学校の体操服、部活用のチームロゴ入りのウエアなど、デザインはバラバラ、ブランドロゴもそこまで強調されていません。

なので、機能性に長けてるとは言え、スニーカーブランドと同じ並びで語るのは違う気がします。

更に、ナンバーリングや、カレッジロゴなど、今となってはカジュアルファッションには欠かせない定番のデザインですが、元々の用途を考えると、これらを「お洒落」として着始めた人の感覚は凄いです。

なぜなら、それらのプリントはハッキリしたアイデンティティを持っているので、ロゴの内容が自分に関係のない場合、着る理由がないはずだからです。(だから、有名大学のロゴはアメリカで着ていると卒業生に声を掛けられることがあります。)

しかし、今では何処のブランドも一度はカレッジロゴやナンバーリングデザインの物を作った事があるはずです。ブランドによっては、実在する学校名なんかも使って。

無地のリバースウィーブなんかも、元々貧困層にいたラッパーやDJなんかが、スリフトで安く買ったと思しき物を着てフラッと現れ、カッコイイとなりましたが、あれはお洒落だった訳ではないはず。たぶん、外着、家着、もっと言うと寝巻きです。

しかし、そのスタイルが音楽のバックグラウンドと相まって、沢山の人が支持しました。(日本だけかな?)

本当にチャンピオンなんかを見てると、何が流行るか分かりませんね。

そして、理由や主張がなくても、アメリカのファッションを、カッコイイと思ったら純粋に取り入れる日本人が、チャンピオンをここまでのファッションアイコンにしたんでしょうね。